インタビュー
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患者様の言葉の裏にある病気を見逃さないように、丁寧な診察を行います。
手術で病気の治療を行いたかったことと、老若男女さまざまな患者様がいらっしゃる耳鼻咽喉科にひかれ専門としました。先入観を持ったり予断したりしないよう自分を戒めながら、丁寧な診療を心掛けています。
いろいろな科がある中で、なぜ耳鼻咽喉科を選択したのですか?
内科系(内科、小児科、精神科など)ではなく、治療の選択肢に手術もある外科系(外科、脳神経外科、整形外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科など)に進みたいと考えました。その中で、老若男女様々な患者様がおり、感覚器疾患(聴覚、平衡感覚、嗅覚、味覚)、内分泌疾患(甲状腺)、腫瘍(喉頭がん、咽頭がん、舌がん、甲状腺がんなど)、感染症(中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎など)、アレルギー、自己免疫疾患(花粉症、アレルギー性鼻炎、バセドウ病、橋本病など)と扱う疾患が多岐にわたり、初診から自ら診察し、検査をし、診断をつけ、手術が必要なら自ら手術もし、術後までトータルに一人の患者様に関われる耳鼻咽喉科・頭頸部外科に魅力を感じ、専門としました。
医師を目指したきっかけや、理由を教えてください。
小学生の時に母が肝硬変になり、大変な思いをしていました。母のように病気で苦しんでいる人を少しでも良くしたいと気持ちが根底にあります。母の入院を通して、自分が医師になった時にどういう医師であるべきかを考えました。どのような患者様であっても、誠心誠意治療を行うように心掛けています。
診察の際に心掛けていることはありますか?
患者様の病気を見落とさないように、注意を払いながら丁寧に、そして先入観を持たずに診察することを心掛けています。たとえば患者様がいろいろと一見疾患に関係ないような多彩ないわゆる「不定愁訴」を訴えても、訴えの言葉の中に大事なキーワードが隠されている場合もあり、そこから重篤な病気を発見することもあるからです。
病気の決めつけや経験・知識に基づく予断、先入観を持って診察しないということは、自分に対する戒めでもあります。治療に携わった経験から「大丈夫だろう」という判断をしてしまうと大きなミスをしてしまう可能性があります。大事なものを見逃してしまわないように、自分を戒めながら診察をおこなっています。
院内設計でこだわったところはありますか?
耳鼻咽喉科は中耳炎など成長過程のお子様に多い病気にも対応しているため、お子様の患者様も多くいらっしゃいます。待ち時間が長くなってしまった場合「小さなお子様がいすに座って待っていられるか」ということを考え、「お子様がある程度はのんびり過ごしてもらえるキッズルームを作りたい」と思い、設計しました。
耳鼻咽喉科はまた、老若男女さまざまな患者様が来院されますので、階段を上がりにくい方のためにエレベータを設置し、院内はバリアフリー化しております。
先生が健康のために心掛けていることは?
家内が、防腐剤など食品添加物ができるだけ含まれていない自然に近い食材を中心に料理を作ってくれています。少しぐらいなら気にすることではないと思いますが、そういうものばかり食べ続けることは避けています。
そのほかには、早寝早起きを習慣づけ、三食決まった時間に食事をするなど規則正しい生活を送るように心掛けています。耳鼻咽喉科だけではなくほかの病気に関しても言えることですが、疲れやストレスがたまると体調不良を起こしやすくなります。ですから、できるだけ疲れやストレスをためないように心掛けています。